ボクタイランドロゴ 感想06   

TOP / 感想 / 死者の訪ひ

■死者の訪(おとな)ひ スロヴァキア古謡 訳:須永朝彦


『水銀(みづがね)色の霧晴れて利鎌のごとき月暉(て)れば
 蕁麻の野を往きかよふ狼どもも形(なり)を潜めん』

美しい文章が続く、スロヴァキアの古い謡です
須永朝彦さんの素晴らしい訳が心を揺り動かします

『翩翻(へんぽん)として屍の衣さまよひ歌ふ夜の唄
 甘美なれども死の韻律(しらべ)耳を塞ぎて聞く事なかれ』

いつの時代も、吸血鬼とは恐ろしい存在であり、また魅力的な存在なのですね
”死の花嫁”にならないための警告で、この謡は締めくくられます

本当に美しい響きを持った古謡です

 他の感想も見てみる 
感想メニューに戻る

Boktai Land