■吸血鬼 江戸川乱歩作
最初のページから、緊迫した場面で物語は始まります
二つのワイングラスの中に、透明な液体が八分目ほど入っているのですが・・・
そのグラスはまったくの同形で、テーブルの中心点から見たとしても寸分の狂いもない位置に置いてあるのです
二人の男が、そのグラスを見つめています
やせ型の中年紳士、岡田道彦と、あどけなさが残った美青年、三谷房夫
二人は、ある事をめぐって命をかけた決闘を行っているです
そのグラス中身のどちらかは、確実に命を落とす毒杯なのですから!
二人の運命は・・・・どうなるのか!!
そして、白髪で鼻が醜く欠け、唇すら無い謎の男の登場で、物語は一転します
この謎の怪人の正体とは!
そして次々起こる殺人!!予測つかない犯人像!!!
名探偵、明智小五郎の推理が冴えわたる!
有名な助手、小林少年初デビューの作品であり、文代さんが美人助手として輝いていた明智小五郎シリーズの中でも新鮮な印象のある作品です
← 他の感想も見てみる →
感想メニューに戻る