■吸血鬼の花嫁 ブルガリア昔話 訳:八百板洋子
あるところに、深い木立に囲まれたとても古いお城がありました
そのお城には、年老いた王様と三人の美しいお姫様が住んでいました
年頃になった三人のお姫様に、王様は金のりんごを渡してこう言うのでした
『このリンゴが、お前達に不思議な愛の力を授けてくれるだろう
もしも気に入った若者に出会ったなら、ためらわないでこのリンゴで若者の肩を打つがよい』
三人のお姫様は、それぞれお気に入りの若者の肩に金のりんごを打ちました
若者はすぐにお姫様のことが好きになって、結婚の申し込みをしたのです
上の二人のお姫様を想う若者は、その晩のうちに召使いを連れて王様のところに願いだし、二人のために盛大な婚礼が挙げられました
ところが、末のお姫様を想う若者は一向にあらわれませんでした
そして、ある風の強い真夜中にあらわれたのは・・・・・・・・・・
ブルガリア昔話の素敵な吸血鬼のお話です
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